The Sound of Music 「サウンド・オブ・ミュージック」
「エーデルワイス」でおなじみの人気作品
おてんばな修道女が7人の子供達に歌で夢を与える
舞台は1930年代のオーストリア、ザルツブルグ。修道院の修道女マリアは、他のシスター達に心は優しいけれど、おてんばな性格は修道女に向かないと言われ、退役軍人トラップ大佐の一家へ家庭教師として派遣されることに。そこには妻を病気で亡くし心を閉ざした気難しいトラップ大佐といたずら好きな7人の子供達がいて、どちらにもマリアは手を焼くことになります。しかしマリアの優しさと陽気な性格に子供達は次第に彼女に打ち解けはじめます。厳格な父親に縛られてきた子供達が、マリアの歌や陽気な性格にすっかり心を許し、幸せそうな表情で踊る姿に、こちらまで子供達がいとおしくなってしまいました。そして、ある日、子供達が大合唱しているのを見つけた父親が思わず自らも歌に加わって、子供達を抱きしめるという家族が打ち解ける場面では、感無量の波がやってきました。
ナチスからの徴兵、家族の愛の絆・・・大人が楽しめる作品です
そんな家族の和を経てトラップ氏とマリアは恋に落ち、本当の家族となるのですが、幸せもつかの間。ドイツのヒトラー率いるナチスが、トラップ大佐を徴兵することになるのです。亡命を試みるために夜逃げをしようとした家族を待ち伏せするナチス。見所はやはり、合唱コンクールで、エーデルワイスを歌うトラップ大佐と、こみ上げる悲しみを胸に、マリアや子供達も一緒に歌い始める場面。家族の合唱が家族の愛を守り、戦中の軍人達をも感動させます。その後は、手に汗を握る場面の連続で、ずっしりと心に残るエンディングで締められます。本当にあった話を、ストーリーを大幅に変えてミュージカル化したというこの作品ですが、感動もあり、知っている曲を重量感のあるサウンドで聴くことができ、十分に楽しめること間違いなしです。ちょうどBBCの番組の特集で選出されて有名になったというコニー・フィッシャーのマリア役を観ることができたのもラッキーでした。(by K. Aさん) (注)現在は、コニー・フィッシャーに代わり、「CATS」などの出演歴のある、待望の若手女優サマー・ストラレンがマリア役を務めています。
Music by: Richard Rodgers; Lyrics by: Oscar Hammerstein II; Book by: Howard Lindsay and Russel Crouse; Director: Jeremy Sams; Producer: David Ian, The Really Useful Group and Live Nation; Designer: Robert Jones; Choreographer: Arlene Philips; Lighting Designer: Mark Henderson; Sound: Mick Potter;
Cast includes: Connie Fisher/Aoife Mulholland, Simon Burke, Fiona Sinnott, Paul Grunert,
Amy Lennox, Luke Fredericks
(閉幕致しました)
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