貴族が長期滞在することもあるというマンダリン・オリエンタル・ロンドン。ハイソサエティのパーティが開催されるときには、レッド・カーペットとファンファーレでイブニング・ドレスの貴婦人とタキシードの紳士を迎え入れる。タイのオリエンタル・ホテルに訪れた時、その最上のもてなしに感激をした私は、今回、ロンドンのマンダリン・オリエンタルに4日間滞在し、その華やかな場所でくつろぎのひと時を過ごしました。
【客室】
部屋に一歩足を踏み入れると、クラッシック音楽のBGMが優しい音色で迎え入れ、ハロッズの夜景が一面に飛び込んでくる。ハイドパーク側の部屋も美しいのだけれど、ナイツブリッジに暮らした懐かしい思い出に浸りたくて、今回は夜景を選択した。15畳ほどのキングサイズ・ベッド・ルームは、クラッシック・イングリッシュを基調にしながらも、家具やファブリックにアジアン・テイストを取り入れ、高貴な雰囲気を漂わせるインテリア。暖炉のオブジェと幻想的なライティングが、くつろぎの空間を演出する。
【ルームサービス】
心地よい部屋に滞在して、大切な人と二人だけの時間を大切にしたいから、朝食はゆっくりとルーム・サービスを楽しむ。大きなワゴンに、温かいスープやビタミンたっぷりのフルーツを、熟練されたマナーのスタッフが丁重に運んでくれる。体調を崩してしまった私の情報を、ホテルのスタッフ全てが把握していて、身体に優しいメニューを、気転を利かせて出してくれた心遣いもとても嬉しい。
【ホテル内設備】
「The Park」ではハイド･パークを一望できるアフタヌーン・ティを楽しめる。典型的で絢爛豪華なティ・ルームとは違い、ロイヤル・パークの中でのティ・タイムは開放的で、麗しい気持ちにしてくれる。
夕方になれば、お洒落な大人が集まる「The Mandarin Bar」へ。コンテンポラリーなバー・カウンターには、ナイツブリッジを拠点とするスタイリッシュな若者が集まり、華やかな空間を彩る。
就寝前は、一日の疲れを残さないように「The Spa」でトリートメントを。モダンコンシャスで幻想的な雰囲気のスパは、その場にいるだけで癒され、身も心も再生するよう。スパやヒーリング、ヨガなどを取り入れた健康状態を向上させるためのパッケージの宿泊プランもある。
【総合的な本音！】
ホテルで滞在する時間をゆっくりとって、スパやアフタヌーンティなどをまるごと満喫するならばお勧め。
ロンドンは物価が高いため、日本やアメリカのホテルと比較すると宿泊施設の料金が30％ほど高いようだ。アメリカや日本のホテルと比較すると、客室やサービスの質と金額を比較した時の満足度の軍配は日米側に上がるのではないだろうか。しかし、ロンドンの高級ホテルには歴史がある。例えば、クラリッジには世界各国の王族が長期に宿泊し、宿泊していた部屋で王子が誕生したとか、サヴォイにはウィンストン・チャーチルが通い英国政治の社交の場であったとか、訪れるものの想像力を楽しませるような逸話がある。この部屋と同じ料金で、L.A.にあるビバリー・ウィルシャーのエグゼクティブ・スウィートに宿泊してお釣りがくると思いつつも、ロンドンの高級ホテルを試して止まない私のこの趣味は続きそうだ。
Mandarin Oriental
add: 66 Knightsbridge, SW1X 7LA
tel: +44+(0)20-7235-2000
fax: +44+(0)20-7235-2001
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