イギリス ロンドン観光ガイド
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大英博物館
The Bitish Museum

180万年前から現代までの世界文化を網羅。世界最大規模のコレクションを収蔵する博物館


add: The British Museum, Great Russell Street ,WC1

tel: 020-7766-7300
pchp http://www.thebritishmuseum.ac.uk/


category: 博物館
station: Holborn, Tottenham Court Road, Russell Square, Goodge Street
ticket: 無料(特別展は除く。特別展のチケットは、ネットで購入も可)
open:Sat-Wed 10am-5:30pm, Thu-Fri 10am-8:30pm(1/1、イースター前の聖金曜、12/24-26は休館)
所要時間:1-5時間
付近の観光名所:ブリティッシュ・ライブラリー
備考:コレクションは貸し出しやメンテナンスで、公開されていない場合があります。
バリアフリー・アクセスについての問合せ先
020-7323-8299
information@thebritishmuseum.
ac.uk
付近のオススメレストラン:
Hakkasan
チャイニーズ(£15-)
ミシュランに選ばれたモダン・チャイニーズ。料理・雰囲気・サービスの3拍子揃って納得
Bertorelli
イタリアン(£20-25)
90年以上続くレストランの自慢は、コンテストで受賞したジェラート


世界中の文化遺産、美術品を収蔵する世界最大級の博物館。180万年前から現在までの文化を網羅する遺物を展示し、その数はおよそ600万点。

この大英博物館所蔵物の礎となったのは、高名な医師で自然学者でもあったハンス・スローン卿のコレクション。彼の8万点の遺物、植物採集見本、書籍等は、娘達を受取人として、ジョージ2世に2万ポンドで遺贈されました。それを受け、英国議会では1753年までに大英博物館法を通過させ、宝くじによって調達した資金を英国議会が拠出することによってそれらのコレクションは博物館に所蔵されることになりました。博物館は英国議会の直属の管財人委員会によって運営され、所蔵物は国家財産であり、入館無料で全ての人に公開されています。

主な見所

エジプト・コレクション
大英博物館といえばエジプト・コレクションというほど、カイロに次いで、素晴しいコレクションが展示されており、王朝統治時代以前(紀元前4000年)から、コプト(キリスト教)時代(12世紀)までの文化遺産を見ることができます。

一番の見所は、「ロゼッタ・ストーン(Room4)」と呼ばれる石碑。1799年にナポレオン軍によってナイルの西デルタで発見されたこの象形文字が記された石は、紀元前196年のプレトマイオス5世の時代の法令が記されています。エジプト象形文字が使用されなくなってから1400年後の19世紀初頭、象形文字解読が遂げられる重大な鍵となった一品です。その貴重な遺物だけに、第一次世界大戦時は、戦火を逃れるため、深い地下に隠されていたというほどです。

(上写真)ロゼッタ・ストーン。象形文字解読の鍵となった、博物館で最も人気のコレクション。



また、7トンを超える「ラムセス2世(Room 4)(上写真)」石像も目を引くコレクション。エジプトのファラオの中で、67年間もの長い間エジプトを統治し、最も力のあった人物と言われているラムセス2世は、世界遺産となったアブ・シンベル神殿を建築させた王としても有名です。この像は、紀元前1250年頃に造られたものとみられています。

古代エジプトの遺物の中で、ミイラは当時の生活を伺うことができる大切な資料ですが、ここには紀元前3400年頃のミイラ(Room 64)が保存されています。それはミイラの技術がまだ進化する前のもので、熱い砂漠の砂が人間の水分を吸い、バクテリアさえも生きられない状態にして身体の形の破損を防ぐという手法を取ったもの。棺には、土器や宝石が供えられています。

ギリシャ・コレクション/ローマ・コレクション

青銅器時代初期以降のギリシャ世界、青銅器時代以降のイタリアおよびローマ、ローマ帝国全域の品々が展示されています。

ギリシャ・コレクションにある、紀元前432年に偉大な芸術家フィディアスとイクティノス等によって設計されたアテナ女神のためのドーリス式建築物「パルテノン神殿」の彫刻は優美で繊細。流動的な迫力のある「エルギン・マーブルズ(Room 18)」と呼ばれるこれらの彫刻は、エルギン卿により持ち帰られたもので、神々の姿を力強く表現した「三女神像」や、このコーナーのシンボルのように愛される「馬頭の石像」などが有名です。それらの彫刻の当時の姿は、カラフルな色彩を放っていたものもあり、アテネがポリスとして黄金期を迎えた頃のギリシャ文明の技術の高さを測り知ることができます。

陶器のウェッジウッドを思い起こすデザインの水瓶「ポートランドの花瓶(Room 18)」は、ローマ帝国時代の5-25年にウェディング・ギフトとして造られたと思われるカメオ・グラス。所有者であったポートランド伯爵はこの花瓶を、ジョサイア・ウェッジウッドに貸し出し、そこからインスパイアされてできたのが人気のデザイン「ジャスパー」。このような水瓶は、ポンペイから出土しています。

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